今年も年の瀬が迫って参りました。大掃除にクリスマス、年末のご挨拶などで何かと慌ただしく、忙しくされている方も多いのではないかと思います。
さて、そんな年末年始にお墓参りをする、という方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。
お正月はお墓参りに行くという方も多い一方で、縁起が悪いと言われることもあります。地域や宗派によって風習は異なりますが、恐らくこれはお墓というものにどうしても付き纏う死のイメージからくるのではないでしょうか。お正月=おめでたいもの、に死のイメージを持ち込むことにちょっと躊躇いを憶える、ということです。
ですが、お墓は決して縁起の悪い場所ではありません。先祖の眠る場所であり、新年の挨拶としてお墓参りに行くことはむしろ良いことであるとも言えます。
また、お正月は帰省などで親戚が集まることも多く、普段は遠方に住んでいる方がお墓参りに行きやすいタイミングでもあります。
ちなみに、地域の風習などによってはタブー視されることもあるお正月のお墓参りですが、お正月に限らず、基本的にお墓参りをしてはいけない日というのはありません。結婚式やお葬式と違って、大安や仏滅などのお日柄も気にしなくて大丈夫です。
但し、お正月にお墓参りに行く際には、注意しなければならないこともあります。
①神社への初詣とは別の日にする
初詣とお墓参りを同じ日に行くのはタブーとされています。神道は死を穢れとし、忌み嫌うからです。
これはお葬式にも通じるところで、お寺や教会で葬儀を行うことはあるのに、決して神社では行わないのは、この考え方のためです。同じ理由で神社には墓地が併設されていないのです。
②「ついで参り」に気をつける
ついで参りとは、他の用事のついでにお墓参りに行くことです。最優先事項であるお墓参りを他の用事のついでに行うのは先祖に対して失礼にあたり、避けるべきとされています。また、後回しにしないということから、なるべく午前中に行くのが良いとも言われています。
③開園時間に注意する
基本的に墓地や霊園は年末年始も開いていることが多いですが、開園時間が平常時とは異なる可能性もあります。あらかじめチェックしておくと安心です。
新型コロナウイルスの影響で帰省やお墓参りなどの遠出を自粛していた方も多くいらっしゃるのではないかと思います(斯くいうわたしも二年程帰省していません)。
感染対策は勿論しっかりとした上で、このお正月はお墓参りに行ってみてはいかがでしょうか。先祖に一年の感謝と報告をし、新年の挨拶をすることで、晴れやかな気持ちで新しい一年をスタートできるのではないでしょうか。
今年も一年間有難うございました。どうぞ皆様よいお年をお迎え下さいませ。
※年末年始のご案内
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